明け方まで読書していたにもかかわらず、朝9時に起床。
10時から始まる、母の踊りの発表会を観に行くためだ。

母は、半年前から民踊を習い始めていた。
「ちょっと早いかもしれないけど、いい経験になるんじゃない?」
という、先生のアドバイスにより、今日の発表会に参加することになった。

発表会の会場は、広い体育館程度の規模 。
ぼくが座った席はいちばん後ろの隅。
にも関わらず、意外なことに、一目でどこにいるか分かった、母だ。
習い始めて半年、初めての発表会ということに臆せず、
母は舞台の上で堂々と踊っていた。
その姿を見ていると、微笑ましく、可愛らしく、
「子供の発表会に来る親の気分ってこんな何だろうな」
なんて思っていたりした。
なんだかちょっと、しあわせな気分だった。

その約二時間後、秋葉原では大変な事が起こっていたようだ。
亡くなった7名の遺族は、このしあわせを感じる機会を、
理不尽な形で奪われてしまったんだ。
そう思うと、なんだかとても悲しくなった。